FXの基礎

ダウ理論とは?FXトレード手法に転用させるトレンド転換・エントリー・平均値の見方

 

目次

ダウ理論で何がわかる?FXトレード手法の土台となる基本理論を初心者に詳しく解説!

ダウ理論はFXトレードの「あり方」を知る土台部分

ダウ理論とは、相場での値動きのクセにつけた呼び名です。

元々はアメリカの証券アナリストであったチャールズ・ダウが提唱したもので、FXを含めた様々な投資の値動きには、「政治・経済」など様々な要素が関係していますが、実はその政治・経済的要素も、そのクセの中に織り込まれているということです。

ダウ理論はFXチャート分析を行う上で最も重要なテクニカルのひとつであり、FXトレードでの「あり方」となる重要な部分です。

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ダウ理論の政治・経済に詳しくなくてもFXで勝てる本当の理由

「FXチャート」の中には政治・経済・金融の全ての要素がすでに織り込まれてしまっています。

「チャート」の動きの中に既に政治・経済・金融の要素が織り込まれているわけですから、そこへさらに政治・経済・金融の要素を加える必要はありません。

つまり「チャート分析」を行うことによって、政治・経済・金融の要素も含めて分析することになるわけです。

そのやり方を伝えたものが「ダウ理論」というわけなんですね。

ダウ理論を使うことで「勝ちやすい投資タイミング」が掴めるようになる。

みなさんはベストな投資タイミングを掴むために何を基準に判断していますか?。

FXだけに限らず、様々な投資で利益を出すには、やはり投資タイミングが大きくモノを言います。

ちなみにボクが初心者だった頃には、経済ニュースやネットなどで「人気」ともてはやされている銘柄を選んで投資していました。

周囲の人が「あの銘柄は値上がりしているから買ったほうがいい!」という銘柄には積極的に投資していったのですが、結果はどれも惨敗。

「なぜ人気があるのに、暴落するんだろう・・・・?。」と不思議で仕方ありませんでしたが、ダウ理論による「値動きの流れ」を知ったことによって、その謎がだんだん解けてきました。

「人気がある」と言われているときが、はたして本当にベストな投資タイミングなのか?。

ダウ理論ではそんな「人気の裏に隠されている”影”」を明確に教えてくれます。

ダウ理論のトレンドの定義を詳しく解説!FXトレンドを極めるために重要な6つの法則

ダウ理論の詳しい基礎「6つの基本法則」

ダウ理論は6つの基本法則から成り立っています。

元々、株価の市場原理に基づいた理論ですが、現代のFXトレードにおいても、6つ全てが非常に重要な事柄を教えてくれています。

1・平均は全ての事情を織り込んでいる。

2・トレンドには3種類存在する。

3・主要トレンドは3段階からなる。

4・平均は相互に確認される必要がある。

5・トレンドは「出来高」でも確認される必要がある。

6・トレンドは明確な反転のシグナルが発生するまで継続する。

以上の6つとなります。

ダウ理論基本法則①「平均は全ての事情を織り込んでいる」

「平均は全ての事象を織り込んでいる」と言われても、FX初心者には「なんのことだろう?」とチンプンカンプンになると思います。

そこで、もう少し噛み砕いて説明すると、相場は政治的・経済的な要素を含めて「全てテクニカル分析の中に織り込まれている」ということです。

つまり、直近の出来事であれば「リーマンショック」での暴落や「アベノミクス」でのドルや株価の急騰も、テクニカル分析の観点で言えば、全て織り込まれているということなんです。

「でも、大企業がいつ倒産するかなんて誰にもわからないし、誰が首相になって、どんな政策をするかなんて事前にはわからないのでは?。」

と、思うかもしれません。

しかし、市場は「買いたい人・売りたい人」との需給バランスで成立しているため、予測不可能な政治・経済的な要素・災害などは、結局は織り込まれてしまいます。

なので、FXでは政治・経済に詳しく精通していなくても、テクニカル分析でまかなえるということなんですね。

全ての要素を織り込み済みなのが値動きであり、それをベースにトレードするのがテクニカル分析です。

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ダウ理論基本法則②「トレンドには3種類存在する」

この説明の前に「トレンドは必ず”N字”を描いて進む」という原理・原則を知っておく必要があります。

トレンドと言っても、一方的にその方向へ進むわけではなく、アップダウンを繰り返して、必ずNの字を描くようにその方向へ進んでいきます。

そして、そのNの部分を分解すると、下の図のように「主要の流れ」「調整の流れ」に分けられます。

「主要な流れ」があり、そこから少し逆方向へ戻す「調整の流れ」があって「トレンド」は成り立っているということですね。

そしてダウ理論では、トレンドの流れの中に長期・中期・短期の3種類の流れがが存在するとされています。

基本的に、長期トレンドを主要トレンドとし、中期トレンドを主要トレンドの調整と考え、さらにその短期のトレンドを中期トレンドの調整としています。

ダウ理論基本法則③「主要トレンドは3段階で構成される」

ダウ理論では、トレンドの伸び始めから、完全に伸びきってしまうまでを大枠で3段階で捉えています。

第一段階から第三段階まで、どこが一番勝負を仕掛けていきやすいか?。

ベストな投資タイミングを知るにはここをしっかり抑えておく必要があります。

1・底(天井)を打ったと判断した先行投資家が参加する第一段階。

天底を捉えようとする先行投資家が参加してくる段階です。

下降トレンド(上昇トレンド)が終了し、底を打ったと判断できる高い判断力と、かなり精度の高い情報が求められるため、初心者がこの段階で買っていくのは、ほぼ無理と考えてもらっても良いと思います。

底を打ったと思って下手にトレードに入っても、まだ単なる下落途中の「調整の流れ」である可能性が高い段階です。

なので、捉えやすい値動きになるまで、少し時間を掛けて見守っていく必要がある段階でもあります。

2・方向性がハッキリし、買っていきやすくなる第二段階

しっかりと安値の切り上げを確認出来たことで、ようやくトレンドの転換を認識できる段階です。

常勝トレーダーの多くはこの段階から、いよいよトレードを開始していきます。

分かり易いパターンを描いているからこそ、多くの投資家からの買い注文が入りやすくなり、相場が大きく伸びやすい段階だからです。

3・様々な投資家が追随し「バブル」に沸く第三段階

相場の過熱感がピークに達してくる、いわゆる「バブル」と呼ばれる段階です。

この段階まで来ると、誰の目にも「上がっている!」とハッキリ認識される状態であり、ニュースやワイドショーなどが話題にし始めるのもこの段階からです。

相場をまだ理解していない初心者投資家のうちだと、ついつい「今話題になっているから買おう!」という行動に出てしまいます。

しかし、この段階では既に、勝ち組投資家はいつ売り抜けようかと、そのタイミングを手ぐすね引いて探っており、そして、勝ち組投資家が一斉に資産を引き上げることによって、相場は一気に急落していきます。

これが人気がある銘柄を買っているのに負けてしまう真の理由です。

バブルを迎えているということは同時に、「その流れの終焉が近い」ことを示しています。

なので、誰の目にもハッキリと分かるぐらい「上がってる」状態からでは、「投資のタイミングとしてはすでに遅い」ということです。

ダウ理論基本法則④「平均は相互に確認される必要がある」

複数の平均的なテクニカル指標を使用した時に、両方のテクニカルで同じシグナルが見られない限り明らかなトレンドと判断できないという要素。

つまり、1つの指標だけが「上昇」のサインを示していても、他の指標でも同じサインが示されない場合は、まだ本当のサインとは判断出来かねるという意味です。

ダウ理論基本法則⑤「トレンドは出来高でも確認される必要がある」

「出来高」とは、カンタンに説明すると売買が成立した数のことで、この出来高の数が多ければ多いほど「取引が活発に行われている」という証拠です。

ではなぜ、値動き予想にそんな数字が必要になってくるのでしょうか?。

それは、出来高の数値は「投資家の心理の強弱」を表わしており、それを見極めることで、その価格が本当に伸びて行けるのかどうかを確かめることが出来、ダウ理論では、この出来高を伴って初めてトレンドとみなします。

例えば、価格が伸びているように見えても、出来高が伴っていないと、その伸びは長く継続しません。

逆に、一見値動きが止まっているように見えても、出来高が伴っていれば、いずれ大きく価格は伸びだします。

実際の動きと心理は必ずしも一致するとは限りません。

なので、出来高を確認することによって、「実際の動きと心理の一致とズレ」を確かめる必要があるんです。

ダウ理論基本法則⑥「トレンドは明確なシグナルが出るまで継続する」

これまでお伝えしてきた5つの基本法則の中で最も重要な法則ではないかと思います。

ここで言う明確なシグナルとは「高安値の切り上げ・切り下げ」を指しています。

上図左のように、安値を切り上げながら高値を更新し続けている限りは、ダウ理論では上昇トレンドとみなします。

そして、上図右のように、高値を切り下げながら安値を更新し続けている限りは、下降トレンド継続と考えます。

逆に、この高安値の切り上げ・切り下げが崩れたときを、それぞれのトレンドが一旦終了したとみなすわけですね。

ダウ理論をFXトレードに転用するやり方!トレンド転換・平均・出来高を見極めるコツ

主要トレンドへの戻りを狙ってトレードする

トレンドには「主要の流れ」と「調整の流れ」があると先述しました。

で、この話の何が肝心かと言うと、実際に狙っていくのは「主要トレンド」であり、調整の流れのときは「待つ」ということです。

トレードの基本は「主要な流れに沿ったトレードをすること」であり、出来るだけ主要な流れに反する調整の流れのときはトレードはしないということです。

理想は「調整の流れから再度主要トレンドへ戻る瞬間。」

調整の流れを取っていくのは実際難しい部分があります。

なぜなら、調整の流れを取っていくということは「主要トレンドとは反対の売買をしていく」ということであり、主要な流れと逆向きのトレードを行うのは、それだけでリスクとなるからです。

トレンド転換は「逆方向へのN字」が出来上がることを確認する。

トレンドの始まりを告げるチャートパターンがN字なら、トレンドの終焉を告げるのも「またN字」です。

トレンドが上から下へ、下から上へ転換するときは、それまでの流れとは「逆方向のN字」が成立していきます。

例えばそれまで下落トレンドが続いてきたということは、「高値切り下げ・安値切り下げ」の状態なので、そこから上昇トレンドへ転換していくためには「高値・安値の切り上げ」という逆方向の動きが出来あがる必要があるということです。

下の画像をご覧ください。

上図の左側では、それまで続いてきた下落の流れが、ポイントAで初めて直近の高値を抜いていきました。

しかし、直近の高値を抜いただけではトレンド転換とは言えません、この状態からでは、ポイントAから大きく下落し、最安値を再度更新していく可能性がまだまだあります。

大事なのは、高値を切り上げたのなら「その後の安値の切り上げ」が発生することです。

では、その後の価格の流れを見てみましょう。

ポイントAで直近の高値を抜いた後、一旦下落に向かった価格がポイントBでストップ。

その後きり返して、ポイントCが直近高値であったポイントAを更新したことで、トレンド転換が確定しました。

そのあとは、下の画像のように安値を切り上げながら高値を更新し、上昇トレンドを形成していく様子が分かります。

画像では下落トレンドからの上昇トレンドへの転換なので、N字が逆方向の「上向きのN字」が成立しています。

それまで続いてきた流れが転換していくには「時間」がかかります。

なので、流れの最中に最高値(最安値)を更新したからと言って飛びつくのではなく、「それまでの最高値(最安値)の上(下)でしっかり『逆方向のN字』が成立するのを待ちましょう!。

ダウ理論のトレンド転換からの押し目・戻り目での実戦エントリー例

下の画像は、上昇トレンドから下落トレンドへ転換したときのエントリー実戦例です。

それまで「高値切り上げ・安値切り上げ」のセットで進んできたものが、黄色の四角枠のポイントで初めて「高値切り下げ・安値切り下げ」という反対の動きを見せ、「逆方向へのN字」が成立しました。

それまで上向きでN字を作っていたものが、逆方向へN字を作っていったと言うことは、「上昇トレンドから下落トレンドへ転換した」とみなすことが出来るので、黄色枠以降は「売り目線」でトレードのプランを練っていきます。

実際にエントリーしたところは黄色〇のポイント。

直近の安値であった青色の水平ラインで反転してしっかり戻り目を付け、短期移動平均線を上から下へ突き抜けるという「グランビルの法則」も成立しており、これから下落していくかなり根拠の強いポイントです。

転換後は「下向きのN字」を形成しながら、価格が下落していっていますよね。

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上位・下位足の移動平均線の向きの一致で「平均を相互に確認する」

「平均は相互に確認される必要がある」と言う言い回しは、ボクも最初の頃はよくわからなかったのですが、移動平均線でのトレードを主体とするようになってからは「上位・下位足の移動平均線の向きの一致」をもって「平均は相互に確認された」とみなすようにしています。

例えば「1時間足」での移動平均線の向きが「下向き」なのに対し、より上位の時間足に当たる「日足」の向きが「上向き」だった場合、双方の平均線の向きがバラバラなので、そういうときの伸びは基本的に期待出来ません。

理想は「上位・下位の移動平均線の向きが一致し始めたポイント」です。

上図のように、「日足・1時間足」「上位足・下位足」共に価格の方向性が一致したとき、その時が本物のトレンドとして大きく伸びる可能性が高いということです。

移動平均線の「形状」から投資家の心理の強弱を測る

出来高は「株」でなら板情報などで見ることが出来るのですが、統計を取ることが難しい為替の場合、正確な出来高を見ることは難しく、この辺りがFXにおける難点とも言えます。

しかし、出来高を確認する本当の目的は、「投資家の心理の強弱」を確かめることです。

なので、株式のように板情報で出来高の数値を確認することは出来なくても、FXに標準搭載されているインジケーターやオシレーターで充分投資家の心理の強弱を確かめることは出来ます。

では、FXトレードではどうやって出来高を確認していくのか?。

そこでボクの場合は「移動平均線の形状」を重要視します。

なぜなら、移動平均線の形状は投資家心理も表しており、短期・中期・長期の3本の移動平均線の形状から、ハッキリひも解くことが出来るからです。

下の画像をご覧ください。

画像の左側の白枠と、右側の青枠との長期平均線の角度と、短期・中期線の状態を比べてみてください。

左側の白枠の移動平均線の状態は、3本とも角度があり、なおかつ平均線同士の間隔も広く開いている「パーフェクトオーダー」と呼ばれる状態です。

この状態は投資家の心理がとても強いことを示しており、価格もしっかりとその方向へ伸びていきます。

対して右側は、長期移動平均線の角度は横一文字な上に、短期・中期線の状態も収縮してしまっています。

これは相場に対する投資家心理に強弱がない状態であり、こういう状態のときの価格の伸びはあまり期待出来ず、ダマシも多いです。

画像でも、価格が伸びたと思ったら、またすぐに反対方向へ戻ってしまったりと方向感がありません。

実際、右側と左側どちらが一番トレードに適しているかと言えば「左側」の状態です。

このように、価格の動きと共に、移動平均線の向きと角度が伴わなければ、価格は伸びていきません。

初心者のうちは、「価格の動きのみ」に注目してしまいがちで、価格が大きく伸びるとついつい飛び乗ってしまいたくなります。

しかし、平均線の角度・向きを併せて見ることで、本当にその伸びが期待出来る伸びかどうかしっかり判断出来やすくなります。

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まとめ

今回の記事では、ダウ理論をFXに転用させるやり方について書きました。

ダウ理論とはもともと「株」を元にして考案された理論でありますが、株であろうと為替であろうと「人間が行うもの」ということでは共通しています。

細かな違いはあっても、どれも「儲けたい」と考える人間が行うものですから、そこに大きな違いはありません。

なので、FX初心者がまず取り組むべきことは「巷の稼ぐ手法」ではなく、こういった基礎固めから始める必要があります。

なぜなら、巷の稼ぐ手法というのは「基礎がちゃんとわかっていて初めて効果を発揮するもの」だからです。

本当に結果を出しているトレーダーというのは、こういった基礎となる部分がしっかりしています。

大事なのは「今の主要な流れは上なのか?下なのか?」ここをハッキリと認識し、主要な流れの向きが転換していくのはどういう状況からなのか?をしっかり覚えておくことです。

「なんとなく上昇(下降」)しているから」という曖昧な判断ではなく、ダウ理論という基礎を理解して各時間足での移動平均線の向き・角度と言ったチャート分析をして判断できるスキルを磨いていくことが大切です。

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